水底の諦観

好きなものと自分の話

自己消化自分語り

記念すべき初エントリー。

 

昨日まで、私は大阪で暮らしていた。

出身は東北、成人付近で4年ほど北陸で暮らし、今年の春から就職上京。短期での研修で、初めて関西で生活を営むことになった。研修が終わり東京へと戻ってきて、思うところがあったので、ブログを開設した。

 

それはさておき。

7月中旬、大阪で私は某舞台を観に行った。幼い頃は習っていたピアノの先生の方針で、コンサートやミュージカルなどの「生の舞台」に月1回以上触れていたが、大人になって自分でお金を払って舞台を観るのは初めてだった。

大好きな某ゲームと世界観を同じくする物語で、キャストや脚本にアレンジはあれど4度目の再演。物語の大筋は知っていた。

泣くと思っていたのでタオルを2枚用意していたが、足りなくなるくらい、涙が枯れるほど泣いた。

翌日が大千穐楽だったので、当日券を買って2回目を観た。昨日あんなに泣いたのに、と思うくらい泣いた。

 

そして、そこで出会ってしまった。ごく一方的に。推しを見つけてしまった。

 

私は、その舞台で、違う人にほどよくハマる予定だった。写真集で接触イベントをする感じの、いわゆるイケメン若手俳優が数人いたので、そのあたりの誰かに「かっこいいなあ」程度の感想を抱く予定だった。

予定は未定。まさにこれ。こわい。

 

推しが登場したシーン、ばりっばりのアクションシーンで、彼は3mほどの高さのセットから宙返りをしながら飛び降りた。

え、まじで? あれ人間?

そこからもう目が離せなくて、漫画かアニメのようなアクションはもちろん、肝心の演技も非常に心を打たれた。終盤で慟哭するシーン、その叫びが今でも忘れられない。特に大千秋楽は、キャスト全員が捨て身で、本当に死んでいくような、そんな鬼気迫るものを観た。というか、あの舞台ほんま誰も幸せにならない。そういうお話が好きなので大満足ですが……(メリバ厨)

 

そんな大千穐楽の翌日、推しが仲良しの役者さんと2人でインスタライブをした。疲れてるだろうから休んでくれ!!と思いつつしっかり鑑賞。

観覧者が30〜40あたりをうろうろするような、そんなゆるい感じ。急に動き出したり、カラオケ歌ってみたり、素の推しを観てしまった。めっちゃ可愛い。すごい好き。はあーーーしんどい。

インスタライブの勝手がよくわからなかったが、とりあえず流れをブチ切らないよう細心の注意を払いながら、ちょこちょこコメントをしてみた。何回か拾ってくれたが、その中で1個、2人が「このコメントめっちゃ面白い」ってはしゃいで笑いながら実演(詳細は割愛)してくれたものがあった。

 

え??コメント拾って笑ってくれるとか何事??レスが???返ってくるとは????

 

前提として、私はオタクである。幼少期の怪獣映画オタク、某ファンタジー小説オタクからアニメオタク、ゲームオタク、二次元女性アイドルオタクを経て、三次元女性アイドルオタクを最近は主にしている。(している、とは)

推しは地上アイドルのリーダー。なんだかんだと5年ほど推していて、こんなに長い間人を好きでいたことがないので私にとっては本当に特別な存在。

といいつつも、地方からの応援ということで当然ながら在宅メイン。一度行った握手会では緊張のあまり真顔無言で推しの顔を凝視する気持ち悪いオタクをし、約5年の在宅期間を経て初めて行ったコンサートでは開始5曲ずっと泣いていた。接触イベントに向かない人間すぎて、それにも泣けた。

 

はあ。何が言いたいかというと、彼にどハマりしてしまった。レスが返ってくることに慣れなさすぎて舞い上がっているのか?と思ったが、もう一人の役者さんに対しては特に感慨も湧かないので、多分そういうことだと思う。(普通に応援はしてます)

しかも厄介なことに、ガチ恋っぽい。

こういう界隈ではリアコ?って言うのかな。

 

今まで私は「同担拒否」が不思議だった。芸能人推しててファンが嫌いってどうやって生きてるの…?と思っていた。全力で土下座したい。その気持ちがわかってしまったので。

推しにリプライを送るファンのツイッターやインスタのアカウントは大体見た。ここで初めてリプ垢というものの存在を知り、まっっったく人柄のわからないアカウントを前に呆然とした。とりあえず、多分、自分より若い女の子、だと思う程度。こういうガサ入れをするようなファン対策なのね……(自覚はある)

 

でも彼女になりたいということではない。多分。今のところ。(彼女になりたいー 年の差は気にしっなーいっで♪)←神曲なので聞いてください。ハ○プロ研修○/彼女になりたい

そもそもわたしは自分にクッッッソ自信がないので、好きな人には告白しない。好きになってくれた人で、私も好きかも〜と思った人と付き合ってきた。だから、好きになった人に対して「彼女になりたい」などと思ったことがない。はなから諦めているので。

でも、万が一なにかない、かなあ、みたいな。浅ましい下心が生まれてしまった。

上記記述の地上アイドルは同性で、私の中では天使とか妖精とか、神霊的立ち位置にある。二次元の推しは、そもそも平面上から出てこない。

三次元の異性の推しって、こわい。勝手がわからない。どこまで好きになっていいのか、誰かに決めてほしいくらいだ。

 

そして今日。推しの、はじめてのトークイベントが開催される。

そもそも推し始めた時点で既に一次申し込みが終わっていて、そのあと二次申し込みがあり、昨日夜中まで最終申し込みを受け付けていた。

そんなに人が集まらなかったのかもしれない。申し込みの締め切りが延びるたび、どきどきした。

私は今日、数ヶ月前からの先約があった。仕方ないなあ、と思いつつ、苦手な接触イベントに行かなくて済む理由をありがたく思った。

しかし。

昨日の夜中、急遽相手の都合で待ち合わせ時間が後ろ倒しになり、イベントに参加できるようになってしまった。

ほんまに? えっ、時間行けるわ、締め切りは……あと1時間ある!!

悩んだ。過去一番太っている今会いたくない、でも推しにとってはじめてのファンイベントに行きたい、でも急すぎて美容院とか行ってる暇ない、しかも生理痛で顔色死んでる、でも……。

 

私は申し込まなかった。

服装とかお手紙とかプレゼントとか、いろんなことを考えたらパニックになってきて、全部投げ出した。

 

ファンってなんだろう。好きってなんだろう。

自分の都合を優先するようなファン、ファン失格では?……なんて思ったのは一瞬。そんなんしょうがないし、自分が一番大事である。じゃないとまじで死ぬやろ。

 

私は好きなものほど考えすぎる癖があって、普段は人間に興味がないので周りなど気にしないが、一度気になると加減がわからずひたすら気にしてしまう。なおかつプライドが高い。もう最悪である。

でもそんな自分のことが最近は嫌いじゃない。別にいいじゃん。って開き直ってきた。性格診断をしたら「短所長所のバランスが良く完璧な性格」と出たことがある。よっしゃ。それを支えに生きていこう。

自分を投げ打って推しを第一に考えられる人は、そのままでいてほしい。正直羨ましい。

 

 

終わりに。

私は最近、自分の好きなタイプに揺らぎを感じる。「背が高くて、ピアノが弾ける人」というのが私の好きなタイプである。一応。あと黒髪が似合う人。

それなのに、何故か私と身長差がほぼなく、ピアノを弾かない人ばかりを好きになる。もうこれ違うじゃん。理想はそうだけど違うじゃん。そろそろ更新しようと思う。